「のどいた」は、上気道炎の代表的な症状です。上気道炎の半数以上はウイルスが原因とされています。ウイルス感染の際は栄養をしっかり取って、ご自身の免疫でウイルスをやっつけることが必要で、いわゆる抗生物質は細菌感染の合併がない限り使用する必要がありません。国際保健機構(WHO)は安易な抗菌剤使用によって細菌に抗生物質が効かなくなっている状況(薬剤耐性(AMR)と言います)を警告しています。耐性菌の出現を防ぎ、これからも抗生物質の効果を維持できるように、みんなで正しい抗生物質の使い方を学びましょう。それ以上に大切なことは病原体に感染しないことです。うがい・手洗い、マスク装着などの習慣で新型コロナウイルス感染症の拡大をみんなで防ぎましょう。